2010/08/18

構造不況業種



今日もまた、「大阪の100人規模の印刷会社が倒産したニュース」が流れております。
昨年来、印刷業界の苦境は想像を絶する状況。
その中でも倒れていっているのはここ数年で設備投資を積極的に行ったとこ。この会社も大規模な工場の新設計画があってそれへの先行投資がかなり足を引っ張ったようです。

一方では「先が読めない→設備投資できない→新規分野へ踏み出せない→先が読めない」という負の連鎖。
個人営業、家族経営の規模であればともかく、従業員を抱える企業はそう簡単に業態を変えることはできません。

でも「新しい設備を入れることが新規分野へ出ること」と考える限り、印刷業に未来は無いんだと思います。
LED-UV印刷をはじめとして様々な新技術が開発され、新しい機械が出てきていますが、所詮機械なんて「どっかが持ってる」もの。新しい機械を持つことが付加価値なのであれば、他社が同じ機械を入れればその価値はなくなってしまいます。頑張って設備投資したお会社の機械を使わせていただけばいいんです。
「中長期的に見て外注に出すよりも自社でやるほうがトク」と判断できるときが、これからの印刷業の設備投資のタイミング。

製造業をどのようにしてサービス業に変えてゆくか。どのようにして企業の存続を図ってゆくか。非常に困難ですが中期的な課題として乗り越えなければならないことだと思ってます。
パッケージ印刷・商業印刷 トキワ印刷

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